まとめてQ&A
- マザーズの特徴をまとめて教えてください。
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マザーズでは、“ 病院外来 ” “ 医療分娩 ” とはまったく異なる「優しい健診」「温かい出産」「しあわせな母乳育児(ミルク併用も)」を実践しています。
そのための「手厚いサポート」が特徴です。- 具体的には、
- 明るくアットホームで、広々とした院内。
- ご家族いっしょの妊婦健診、胎児エコー。上のお子さまも大丈夫です。
- 毎回の健診毎に、助産師とフランクなコミュニケーションで不安を解消。
- マザーズLDRで、ご家族仲良く立ち会い出産。
- 幸せいっぱいのママカンガルー、パパカンガルー。
- 妊婦健診から出産、産後まで、多くのシーンでパパも参加して喜びを分かち合うことが出来ます。
- 産後はきれいなシャワー付き個室。
- ご家族もいっしょにお泊まり入院可能。
- 「里帰り出産」にも細やかに対応。
- 母乳に優しく、おいしいお食事。
- 母児の個性に合わせた、優しい母乳育児。(ミルクと併用が好ましいこともあります。)
- 出産介助から赤ちゃんのお世話、授乳ケアまで、健診で懇意になった助産師たちが親身にサポート。
- 母児サポートは、退院後も1ヶ月健診(+α)まで助産師たちが対応します。
- そして、もちろん
- 産婦人科専門医による妊婦健診、出産立ち会い、緊急処置・手術(365日、24時間対応)。
- 赤ちゃんの診察は小児科専門医が行っています。
- マザーズはどんな人にお勧めですか?
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- “ 病院外来 ” “ 医療分娩 ” とは違った温かさ、「温もりのある出産」を大切にしたいと考える方。
- “ 出産まで ” ではなく、赤ちゃんそれぞれに合わせたお世話や授乳法も身につけて帰りたいと考える方。
- 不安だらけの(あるいは、何が不安かも分からない)初産婦さん。
- 自然分娩にしたいけど「陣痛の不安も強い」と思われる方。
- 前回の妊娠、出産、母乳育児でサポート不足に懲りた経産婦さん。
- 妊婦健診から立ち会い出産、パパカンガルーまで、パパもいっしょに気持ちを分かち合って、家族の絆を深めたいご夫婦にもお勧めです。
- 「美昧しくて母乳にも良いお食事」を入院中に “ 実食 ” で学びたい!という方も歓迎です。
マザーズの合言葉です
- なぜ「手厚いサポート」が出来るのですか?
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マザーズでは特に助産師の意欲が高く、人員も豊富(分娩数に対する助産師数の割合が非常に高い)だからです。
助産師は全国的にも貴重で大きく不足している職種ですが、マザーズは通常の産婦人科ではなく産科(出産)専門の施設なので、資格を活かしたやりがいを求める助産師が集まりやすい環境にあります。
「手厚いサポート」をやりがいと感じる助産師が集まる。
意欲ある助産師が集まるから「手厚いサポート」が出来る。
マザーズはこの好循環で成り立っています。 - 母乳育児は難しいですか?ミルクでも良いですか?
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妊娠中、産前からの体の準備も大切ですので、助産師といっしょに取り組みましょう。
本番は出産直後のカンガルーケアから始まります。ママの胸で赤ちゃんが乳首を探したり、口の動きや指しゃぶりでおっぱいを欲しがっている仕草を始めます。これを見逃さずに助産師が赤ちゃんを誘導します。
産後入院中は数時間ごとの頻回授乳が大切になりますから、赤ちゃんとママのペースに合わせて助産師が24時間体制で授乳サポートを行います。
マザーズの入院生活は、赤ちゃんとママと助産師の “ 育児合宿 ” なのです。(出産当日はママの休養を優先します。)マザーズの授乳サポートは “ 優しい母乳育児 ” を目指しています。
始めから母乳に拘ることはなく、ミルクと併用しつつ徐々に母乳中心に移行したり、最終的にも必ずしも完全母乳がベストとは考えていません。(時には完全ミルクの方が適しているケースさえあります。)
ママと赤ちゃんの個性を見極めて、無理のない授乳スタイルを軌道に乗せて行くことがマザーズの役割です。食事はとても大切です。
マザーズでは、良い母乳が出るように、母乳を詰まらせて辛い乳腺炎になったりしないように、助産師と栄養士がよく目配りしたメニューになっています。
ママのテンションが上がるようにある程度の華やかさも添えていますが、そこがメインではありません。家庭でも実践できる料理のヒントが満載です。「母乳育児(ミルク併用も含む)」はママの努力やサポートも必要ですが、赤ちゃんとママにとって至福の宝物ともなってくれることでしょう。
- 出産後もサポートしてもらえますか?
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退院して自宅に帰られてから急に現実に立ち返り、戸惑いや不安にかられることがよくあります。退院~1ヶ月健診までの期間こそ、最も不安定でサポートを必要とする時期なのです。
マザーズではこの期間も無料(保険適用部分のみ有料)で、電話相談や外来サポートを行っています。
1ヶ月健診以降は、必要に応じて外来サポートを行い、訪問ケアも行っている元マザーズの助産師(および、信頼できる元マザーズの助産師)も活用して母乳育児をサポートして参ります。他院でご出産され母乳育児に戸惑っている方も、これらの信頼できる助産師をご紹介できますのでご相談ください。(ある程度近隣に限られます。)
「助産院ひだまりははこ」へ
- 「助産院」に近い感じがしますが、どう違いますか?
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産婦人科専門医が妊婦健診を行い、分娩立ち会い、緊急処置、手術に365日24時間体制で臨みます。
赤ちゃんの診察は小児科専門医が担当します。
近隣の大学病院やNICUともホットラインを結んでいます。助産院では、母児の緊急時にごく限られた医療処置しか行えません。
助産院のような温かさと、それをしっかり支える医療のバランスが「マザーズのかたち」です。
(年間の自然分娩取り扱い件数は大学病院のおよそ6割、助産師実働人数は助産院の約8倍の規模です。)
「緊急手術にも24時間対応」へ
- 無痛分娩をしないのはなぜですか?
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「医療分娩」と「温かい出産」は、同じ施設内で両立、同居しづらいからです。
妊婦健診から寄り添い、ご家族といっしょにワンチームになって、温かく思い出に残る出産をサポートしたい❗と考える助産師、スタッフは、冷たい「医療分娩」とは相容れません。
マザーズらしいスタッフが集まり、一丸となって皆さまのケア、サポートに当たる環境を守るため、中途半端なマザーズにならないために、無痛分娩は採り入れていないのです。
- 院内見学や「下見」はできますか?
特別に「院内見学」は行っておりません。
「子宮がん検診」の受診がてら、院内の雰囲気を下見されている方はよく見受けます。実母さんが子宮がん検診を受けて気に入られ、娘さんに「里帰り出産」を勧めたというお話もあります。
「年に一度の子宮がん検診」は推奨されるべきものですので、マザーズで受けられることは歓迎いたします。マンガ「よこはま産院物語」で妊婦健診~立ち会い出産~入院生活をリアルに体験することが出来ます。
- 通院に30分以上かかりますが、大丈夫でしょうか?
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陣痛が始まった時にどのくらいで来れるかが問題です。
陣痛の際の来院は自家用車かタクシーになりますので、車での「所要時間」をネットで検索してみてください。
ラッシュ渋滞の時間帯を外して検索して40分未満が通院範囲の目安です。(渋滞時間に近い時は早めに出発して頂いています。)第三京浜《都筑IC》からは5分の距離なので、みなとみらいや保土ヶ谷方面、都内から通われている方もいらっしゃいます。
- 各IC~都筑ICまでの標準所要時間
世田谷玉川~6分 横浜青葉~9分
保土ヶ谷~7分 戸塚~16分
みなとみらい~12分 生麦~12分
車なら30分でも「電車やバスを乗り継いで通うのはもっと大変」という方は、妊娠8ヶ月までお近くの産婦人科で妊婦健診を受けることも選択できます。
この場合は、Q10 のマザーズでの「里帰り出産」に準じた方式とお考えください。- 分娩受け入れ実績のある区域は以下の通りです。(里帰りを除く)
世田谷区、目黒区、大田区、幸区、中原区、高津区、宮前区、青葉区、都筑区、港北区、鶴見区、神奈川区、緑区、旭区、保土ケ谷区、西区、中区、南区、戸塚区、港南区、磯子区
- 各IC~都筑ICまでの標準所要時間
- 「里帰り出産」「計画出産」はできますか?
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- 「里帰り出産について」もご参照ください。
出産前からではなく、「出産退院後の里帰り」を選択するご夫婦が増えています。
マザーズで出産してしっかり母乳ケアを受け、パパも同泊して早期愛着形成と育児練習を積んでから里帰りする、というパターンです。
マザーズの温かい環境で出産を乗り越え、パパとママ、赤ちゃんや上のお子さんが離ればなれになる期間を最小限に出来るメリットがあります。
里帰りから戻られてからも、直接または間接的にマザーズの母乳育児サポートを受けることが出来ます。マザーズでの「里帰り出産」は歓迎します。
妊娠9か月(33週)以降はマザーズで健診を受けてください。それ以前にも1~2回受診して頂く必要がありますので、お電話でご相談ください。
マザーズでの健診回数は減りますが、健診時間は長めに取り、十分にサポートして参ります。
実家のお母様といっしょに健診や胎児3D/4Dエコーを受けて頂いたり、立ち会い出産もして頂けます。
入院の際にご主人や上のお子さまもいっしょにお泊まり頂けるようになりますので、里帰りの方には特に有用です。「計画出産」は経産婦さんのみ可能です。
赤ちゃんの成熟度を考慮して、予定日10日前以降のタイミングとなります。(陣痛発来時期が早い方には不向きです。)
月毎に人数制限があり、追加費用が2万円かかります。
留意して頂きたい事項もありますので、診察時に院長とよくご相談ください。 - 「自然なお産」ってどうイメージしたらよいですか?
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「自然なお産」は、本来的に女性に備わった能力であり、恋にも似た悦びの営みでもあります。
赤ちゃんへの愛情、前向きなイメージが、脳に作用してホルモンの分泌を促し、お母さんと赤ちゃんを守ってくれます。産科学的な研究によって、胎児側から信号を発して「陣痛」が始まることが分かっています。
陣痛~お産は、生まれ出でようとする赤ちゃんの意志を感じ、その決意に子宮が応えお母さんが寄り添い、時には苦難をも共に乗り越えていく(ついに恋人を胸に抱く時を知り、自然の荒波に身を任せる)過程です。
ママもパパも、人によっては生まれて初めて「神様」を意識し、信じて身を委ねる時となるかも知れません。(神様は、その人に乗り越えられない試練は与えません。)陣痛の波と、合間の休息の時が交互に訪れます。お母さんも呼吸を整えて赤ちゃんのペースを感じながら意識を集中します。
上手に出てくる赤ちゃんもいれば、上を向いたり横を向いたり回り道をする子もいます。それでもお母さんの温かい胸に抱かれたい一心で、それぞれに懸命にがんばっているのです。
お母さんは時には辛抱強く待たなければなりません。赤ちゃんの動きを身体で感じて呼応して、お母さんも右を向いたり左向きになったり、時にはしゃがんでみたり四つん這いになったり。お母さんの自然な動きが赤ちゃんを助けます。(そのための「LDRフリースタイル分娩」です。/マザーズのしあわせなお産へ)そして、赤ちゃんがようやく産道の出口を探し当ててこの世界に生まれ出る。その瞬間の何とも言えない解放感、温かさ、そして至福の充足感。
元気な第一声を聞く、おへそで繋がったまま赤ちゃんを胸に抱く。本当に温かい、小さい、でも重たい。こんなにかわいい、愛しい生きものが世界に存在したのか。こんな至福の時が、感覚が、人生に存在したのか。すべてを感じてください。
自由で自然なお産を感じてください。もちろん多くの方が初体験ですし、有ってもせいぜい数回の経験でしょう。
マザーズの元気な助産師たちが、喜んで皆さんのお手伝いをさせて頂きます。そしてマザーズのお産では、この母と子の共同作業にパパが加わり、大切な役割を受け持って頂けるようにお手伝いします。
頑張ったパパには大きな感動とともに、ママへの感謝とリスペクトの気持ちが溢れることでしょう。(実際、涙が止まらないのはママよりパパが圧倒的に多いんです。)
パパにも赤ちゃんを裸ん坊抱っこする体験をして頂きます。(これらは実は、パパを「イクメン」に育てるというマザーズの策略でもあります。)自然なお産は「ランナーズハイ」に似た感覚でもあります。ランナーズハイが独りの世界なのに対して「自然なお産」は赤ちゃんとママ、二人の世界。
マザーズではさらに、パパや時には上のお子さまもここに加われることを理想としています。自然なお産を通して、恋も愛も神様も感じてください。
さらにはご夫婦、ご家族の絆もぐっと深めて頂けることと思います。「院長からの手紙」へ